2013.05.14
株式会社の保育所参入
以前からいろんな場所で形を変えて議論されている内容ですが、
5月2日の規制改革会議を経て参入OKが決まりそうな気配です。
これに関しては諸々意見がありますが、大きく別けて参入を阻む理由は
1◆株式会社運営で倒産したらどうすんだ
2◆公費が企業の利益に使われることに対する問題意識
3◆株式会社運営は利益至上主義で保育という事業に適さない
ひとつひとつ考える必要があるんですが、
↓かしこくないので、法律とかのややこしいハナシは僕はできません。
社会福祉法人と株式会社の違いですが、わかりやすくいうとお金を自由に使えるか使えないかです。
社会福祉法人のお金【利益】は社会福祉のためのみに使用することが出来ます。
株式会社は自由です。言い換えれば保育事業で儲けたお金でビル買ったり、株を買ったり別の
事業に投資したりして更に儲けることも可能です。社会福祉法人はこれが許されませんので、
利益偏重・・・という反論が出ます。
また保育事業は補助金で成り立つ側面が大きいです。
よってそういった公共性の高い事業なのに利益優先になる法人が『いい保育』をできるのか?
という論は2、3につながっています。
一旦この前提を踏まえて考えて1から考えますが、倒産件数は知りませんが、社会福祉法人でも
普通に倒産してます。
なぜこの倒産のリスクが前面に押し出されるのか僕は良くわかっていないのですが、
社会福祉法人も倒産します。これは事実です。だから1が語られたりするのがそもそもよくわかりません。
お金が自由に使えるか使えないかに起因している論調だとは思うのですが、いずれにせよ、
何がしかの理由で運営母体が消滅する事実が発生しうるのはおんなじです。
2、3は運営側では無く、倫理観とか利用者の利便性とか抽象的なものが判断材料になる
お話だと思うので、議論する必要があることに思えません。
いい人もいるし悪い人もいるという話です。
ダメなのはいい人は 『こういう人だ』 と利用者【子供さんとか親】以外
の人間が定義付けすることだと思います。
だから株式会社よりの目線で社会福祉法人は同族が多いからダメ
と言うのも意味がわからない。お金をティッシュのようにカジノで使った人も㈱の同族でした。
株式会社は利益至上主義だから云々も同じ。いい経営者は法人格を問わずたくさんいます。
保育、教育現場では人を見た目で判断してはいけないという訳ですし。
ので、あえて反対意見、賛成意見をジャッジせず問題を整理してみたらおのずから結論は
出てしまうのかなと思います。
どちらにせよ待機児童対策の肝は保育士の数だと思っているパーソンズは
保育士のワークライフバランスをきちんとやれる会社に成るべく我が道を行こうかと思います。
保育に必要な床の数は建物を縦に伸ばせば確保できますが、
人はどう頑張っても1人が2人には成らんわけで。。。
人という字は・・・と話したくなります。
いずれにせよ、状況が変わることは良いことなので、来るべき時に備えて
保育に関わる方が一人でも増えるようにスピード感を持って日々取り組んで参りたいと思います。