2021.10.27
保育補助には資格が必要?仕事内容と働くうえでのメリット・デメリットを知っておこう

目次
こんにちは、パーソンズの大藪です。
子どもが好きだから保育園で働きたいけれど、保育士の資格がないから働けない……。そんな風に考えていませんか?保育園では人手不足を解消するために、「保育補助」という職種で求人をしている場合があります。今回は、そんな保育補助について詳しく紹介します。
1.資格はいる?いらない?保育補助とは
保育園で働くという点では、保育士と保育補助に大きな違いはありません。しかし、仕事内容は似ているようで異なります。具体的には、どのように違うのでしょうか。
保育士と保育補助の違い
保育士と保育補助の大きな違いは、資格の有無です。
保育補助は保育士の資格がなくても働ける、担任の先生と一緒に子どもたちの生活の中の介助をする仕事。仕事内容は、保育士のサポート業務が中心です。
保育士はクラス担任を受け持ち、保護者への応対などを担当する立場にあります。その一方で、保育補助は保育士と連携しながら働くことが基本。
フルタイム勤務の保育士とは異なり、パートタイムで働く例が多いことも、保育補助の特徴です。
保育補助に求められる知識やスキル
子どもの成長やアレルギーなどに関する知識、育児経験、ピアノ演奏などのスキルは、保育補助であっても積極的に活用できます。
保育園に通う子どもたちにとって、保育補助は保育士と同じ「大人の先生」です。もしスキルをもっていない場合は、現場で必要になりそうな知識や技術を、積極的に学ぶ姿勢は必要でしょう。
「家庭的保育補助者」との違い
保育補助とは別の職種として「家庭的保育補助者」というものがあります。通称「保育ママ」と呼ばれ、保育者の自宅や保育室などを利用して、満3歳未満の子どもたちを少人数で保育する制度です。
この職種に就くためには、市町村が行う研修を修了する必要があり、保育士の資格がなければさらに認定研修(保育士と同等かそれ以上の知識と経験を有すると認められるための研修)を修了する必要があります。
2.保育補助の役割と仕事内容
保育補助という仕事は、前述のとおり保育士のサポート業務が中心です。働く保育園によってまちまちですが、具体的には、次のようなことが保育補助の主な業務になります。
保育補助の主な業務
- 片付けや掃除
毎日の片付けや掃除は、保育の現場を健全な状態で維持するために重要です。
- 行事やイベントの準備
季節の催しなどがあれば、保育士に確認を取りながら連携して準備を手伝います。飾り付けの小物など制作物を作ることが多いでしょう。
- 保育日誌の記入
毎日記入する保育日誌も、特筆すべき事項がなければ、保育補助が担当することが多いようです。
- 園児との関わり
保育士のサポート役として、子どもたちの生活の介助をします。ゲームや運動、着替え、食事、午睡など、保育園で行われる保育活動のほぼすべてに対して、保育補助もかかわることになります。
3.保育補助として働くメリット・デメリット
さて、保育補助という働き方にはどんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのか。気になるこの点について整理して、それぞれ考えてみましょう。
保育補助のメリット
- 保育の仕事で実務経験ができる
最大のメリットは、保育園での仕事を経験できる点です。いずれ保育士の資格を持ちたいと考えるならば、資格がないうちから現場で働ける保育補助という仕事は、勉強の場としても最適。実践的な保育の技術や知識を身に付けられます。
- 時間や曜日を調整しやすく働きやすい
フルタイムで勤務することが多い保育士に対し、パートタイムで働く例が多い点が保育補助の特徴です。数時間程度の働き方で始められることが多く、家庭やプライベートとの両立がしやすいというわけです。
ただし、人手不足の保育園であれば、フルタイムかあるいかフルタイムと同等の働き方を求められる場合があります。この点は、求人情報や面接でチェックしておきましょう。
保育補助のデメリット
- 正社員の保育士と比較して給与が安定していない
パートタイムの保育補助として働く場合は、それがデメリットになり得ることも。具体的には、雇用の安定と給与面に大きな違いがあります。しかし、この点も保育園によって条件が異なるため、事前にしっかりとチェックしておきたいポイントですね。
4.最後に
保育補助という仕事について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
人手不足が慢性的な課題になっている保育の現場では、保育補助の存在は大きなものです。さまざまな事情で保育士として本格的に働くことが難しい場合も、保育補助としてならば、保育の現場で子どもたちとかかわることができます。選択肢のひとつとして覚えておくと良いでしょう。