2021.05.12
保育実習の最終日にすることは?学生がすべきお礼や挨拶のポイント

こんにちは、パーソンズの大藪です。
保育実習の最終日が近づくにつれ、大きな安堵とともに子どもたちや先生方とお別れする寂しさを感じるものです。ご自身も、実際の保育現場に参加することで多くのことを学べたのではないでしょうか。
最終日には、しっかりと感謝の思いを伝えた上で、実習の内容を振り返ってみましょう。改めてどんな保育士になりたいのか、そのためにはどうしたら良いのかが、より具体的に思い描けるかもしれません。
1.子どもたちへの最後の挨拶とお礼
子どもたちとの思い出が盛りだくさんの保育実習。とは言え、実習生にとって特別な実習期間も子どもたちにとっては日常の一部です。大げさな演出ではなく、シンプルに気持ちを伝えましょう。
子どもたちへの挨拶
- 挨拶のポイント
園でのエピソードや楽しかったことなどを交えながら、分かりやすく感謝の気持ちを伝えます。しんみりするのではなく、子どもたちと明るくお別れできるよう、元気で楽しい挨拶を心がけましょう。
- 手作りプレゼントを渡す場合
担当した子どもたちに何かプレゼントを渡したいと思う方もいるかもしれません。喜んでくれる子どもの笑顔を想像するとワクワクしますね。
おすすめの手作りプレゼントには、以下のものが挙げられます。
・メダル
・ペン立て
・写真立て
・キャラクター折り紙
心を込めて作ったものなら、きっと子どもたちは喜んでくれます。一言メッセージを入れるのも良いですね。品物に優劣がつかないように、全員に同じものを渡すようにしましょう。
ただし、贈りものを禁止している園もありますので、準備する前に園や担当保育士に相談するのが確実です。
2.園への最後の挨拶とお礼
子どもたちへの挨拶はシンプルで分かりやすくとお伝えしましたが、保育士の先生方への挨拶では、もう少し具体的に感謝の気持ちを伝えます。保育実習で何を学んだのか、どんな成長ができたのかまで伝えられるとさらに良いでしょう。
先生方への挨拶
- 挨拶のポイント
多くの園では、最終日に全職員へ挨拶する機会を設けてくれます。忙しいなかで実習を受け入れ指導してくださった先生方に、きちんと感謝の気持ちを伝えましょう。その際には、自分が成長できたエピソードをぜひ加えてください。実習中に思い出に残る出来事があればメモに残しておき、最終日までにまとめておくとスムーズでしょう。
時間に余裕がある場合は、お世話になった先生一人ひとりに直接お礼を伝えるのも良いですね。
- お礼の菓子折りについて
最終日には、菓子折りなどのお礼の品を渡すべきか悩む方もいるかもしれません。しかし、基本的に保育実習は保育士養成校のカリキュラムとしてお願いしているものなので、学生個人が菓子折りを渡す必要はありません。あくまでも姿勢や言葉で感謝を伝えましょう。
また園によっては、物品は一切受け取らない方針を定めている場合もあります。どうしても渡したい方は、まずは学校側に相談してみましょう。
3.保育実習の振り返り
保育実習が終わったら、学んだことや経験したことを振り返りまとめることが大切です。できるかぎり客観的にまとめることで頭の中が整理でき、自分に足りないものを見つけることができます。
振り返りの方法
- 園での反省会
保育実習の最後には反省会を行う園がほとんどです。
実習生だけでなく保育士の先生方や園長先生なども参加し、実習中の良かった点など様々なアドバイスがもらえます。褒められるばかりでなく厳しいことを言われるかもしれませんが、それはあなたを思ってのこと。いただいた意見を真摯に受け止めることで、きっと今後の成長に活かされますよ。
- レポート作成
保育実習後には、学校に提出するレポートを作成します。書き方は学校によって異なりますが、実習の目標や実習で学んだこと、得た経験などをまとめ、今後の目標と課題を書けると良いでしょう。
4.お礼状で感謝を伝える
実習が終わった後は、受け入れてくれた園に対して感謝の気持ちを込めたお礼状を出すのが一般的です。
お礼状のポイント
- お礼状を出すタイミング
理想的なのは実習終了すぐ、遅くとも3日以内には送ります。
万が一出しそびれてしまった場合でも、「お礼の挨拶が遅れ、大変失礼いたしました」などのお詫びの文章を添えて、必ず送るようにしましょう。
- お礼状を書くときのポイント
初めてお礼状を書くという方もいるかもしれません。お礼状を書くときに意識しておきたい文章の流れとポイントは以下のとおりです。
【前文】
・頭語
冒頭は「拝啓」や「謹啓」で始めます。
・時候の挨拶
頭語の後は、季節を表現する言葉を入れた時候の挨拶を書きます。
・安否の挨拶
相手の健康に関する気遣いなどを入れます。
【主文】
・お礼や実習のエピソード
主文では、感謝の言葉や印象的な実習エピソードを盛り込みます。
【末文】
・結び
お礼状が終わることを示す結びでは、改めて感謝の意を伝えます。
・結語
最後は「敬具」「謹白」で結びます。
・後付
結語の後には日付と学校名、名前を記載します。そして最後に本文よりも大きな字で、園名と宛名を書きます。
このように前文・主文・末文の構成を守り、マナーや正しい敬語を用いた丁寧なお礼状を送りましょう。
5.最後に
保育実習の終了がゴールではありません。実習で学んだ新たな課題や問題点を自覚し、次の実習や就職に活かすことで、理想の保育士へと近づけます。
受け入れてくれた園や保育士の先生方、子どもたちへの感謝の気持ちを忘れずに、有意義な最終日を迎えてくださいね。