2021.02.24
保育園でひな祭りを楽しむには?行事の意味を理解して過ごし方を工夫しよう

目次
こんにちは。パーソンズの大藪です。
3月は恒例行事として、「ひな祭り」のイベントを行う保育園も多いのではないでしょうか。一般的には女の子が主役となる行事ですが、保育園では男の子も一緒に楽しめるような工夫が必要です。
今回は園児みんなで楽しめる、保育園でのひな祭りの過ごし方をご紹介。行事のねらいを理解したうえで、ひな飾りや出し物などの準備を進めていきましょう。
1.園児に伝えたい「ひな祭り」の意味
ひな人形やちらし寿司などを準備し、華やかに飾る「ひな祭り」。まずは行事の由来や込められた意味を知り、園児にもきちんと伝えられるようにしましょう。
ひな祭りの由来
ひな祭りは女の子の健やかな成長と幸せを願う行事。中国から伝わった五節句のひとつ「上巳の節句」が3月3日であることから、日本では桃の花が咲く時期と重ねて「桃の節句」と呼ばれています。
ひな人形を飾る風習は、病気や悪いことから身を守る奈良時代のおまじない「流しびな」からきたもの。人形へ自分の厄を移し、川や海に流す儀式が元とされています。また、平安時代に貴族のお姫様たちの間で「ひいな遊び」と呼ばれる人形遊びが流行。現代に伝わるひな人形は、「流しびな」と「ひいな遊び」2つの文化が結びついて生まれた風習です。
園児へ「ひな祭り」を伝える方法
ひな祭りがどのような行事か、園児に理解してもらうには伝え方の工夫ができるといいですね。分かりやすく、楽しく学べる方法を考えておきましょう。
- ひな祭りをテーマにした絵本を読み聞かせする
ひな祭りにちなんだ絵本を読み聞かせすると、イラストやストーリーを楽しみながら行事について理解できますよ。最近では“ひな人形を飾る意味”や“ちらし寿司の由来”をテーマにした絵本もあるので、園児に伝える方法としておすすめです。
- ひな祭りにまつわるクイズで遊ぶ
ひな祭りの由来や飾りなどの意味にまつわるクイズを用意しておくと、園児たちもゲーム感覚で遊びながら学べます。○×クイズにすると大人数でもみんなで答えられるので、園児全員で楽しめるでしょう。難易度を変えていくつか問題を作っておき、園児の様子に合わせて臨機応変に出題できるといいですね。
- 園児と一緒にひな祭りの飾りつけをする
ひな人形の飾りつけを通して、園児にどのような行事か伝えていくのもいいでしょう。ひな道具やひし餅など、一つひとつの飾りに幸せや成長を願う意味が込められていることを教えると、園児たちもひな祭りのイベントを大切にできるかもしれません。
2.保育園でひな祭りを楽しく過ごすポイント
ひな祭りの行事を楽しく過ごすには、事前に準備すべきことや注意すべきことがあります。園児たちにとっていい思い出になるよう、過ごし方のポイントを確認しておきましょう。
男の子も楽しめるように配慮する
華やかなひな祭りのイベントだからこそ、男の子がさみしい想いをしないよう配慮が必要です。女の子の成長を祝う行事ではありますが、男の子も一緒に楽しめるように園児みんなで参加できるような出し物や遊びが工夫できるといいですね。
一方で、ひな祭りと対になる5月の「こどもの日(端午の節句)」には、男の子の成長をしっかりとお祝い。どちらの行事も園児たちにとって楽しい思い出になるよう心がけましょう。
ひな飾りを準備して飾りつけする
最近では、ひな祭りに豪華なひな飾りを置く家庭が減ってきているそう。保育園に本物のひな飾りがある場合は、飾って園児たちに見せてあげられるといいですね。
ひな飾りは7段、5段、3段の飾りが一般的。飾るスペースがない場合は、おひなさまとお内裏さまの男女一対の「親王飾り」もおすすめです。段数によって飾りも異なりますが、人形や飾りの位置も決まっているので正しく並べるようにしましょう。
また、園児が触れられるような置き方をすると誤飲やけが、飾りの破損につながります。柵やケースを使用し、園児が触れられないようにするなどの配慮も必要です。
実際のひな飾りが保育園で準備できない場合は、画用紙やイラストを使ってひな祭りにちなんだものを作って飾るのもいいでしょう。園児の成長を祝う意味を込めて華やかに飾ると、イベントの雰囲気も明るく楽しいものになりますよ。
3.ひな祭りの過ごし方のアイデア
ここではイベントを楽しむための当日の過ごし方をご紹介。園児たちが楽しく日本の文化を理解できるように、出し物や工作を工夫してみましょう。
ひな祭りの歌をみんなで歌う
童謡「うれしいひな祭り」はひな祭りの歌として広く知られており、子どものころから馴染みのある人も多いと思います。ゆったりとしたメロディーは園児にとって歌いやすく、ひな祭りを知るにはぴったりの歌です。
「ぼんぼり」や「お内裏さま」など園児にとって難しい言葉もあるので、ひらがなで書いた歌詞カードを用意してあげると、より歌への理解が深まるでしょう。
オリジナルひな人形を工作する
トイレットペーパーの芯に飾りをつけて、簡単なひな人形を作って遊ぶこともできますよ。和柄の折紙を着物に見立て、おひなさまの顔を描いた画用紙を切り取って貼るだけ。園児が自由に着物の柄や顔の表情をアレンジできるので、最後は各々が作ったものを見せ合う時間にすると盛り上がるでしょう。
作ったひな人形は園児が家へ持ち帰ると思い出にもなるので、保護者の方にも喜んでもらえるかもしれませんね。
ひな祭りにちなんだ食事をする
ひな祭りの食事にも健康や幸せを願う意味が込められています。保育園で調理できる場合は、園児たちの前で実際に「ちらし寿司」を作って見せてあげるのもいいでしょう。食事を通して具材の意味などを教えてあげると、食育の一環として行事への理解が深まるかもしれませんよ。
実際の調理が難しい場合は「ひなあられ」をおやつに選ぶのもいいでしょう。カラフルでかわいらしいひなあられにも、実は健康を祈る意味が込められています。園児が食べる前に説明してあげると、食べ物一つひとつへの興味にもつながるかもしれません。
4.最後に
保育園でのひな祭りは工作や歌、食事などの活動を通して行事に対する理解が深まるような工夫が大切です。園児への伝え方や過ごし方を考え、男の子、女の子関係なく楽しめるイベントにしてくださいね。