2021.02.10
保育実習までに学生が準備するべきことは?身だしなみや持ち物など徹底解説

目次
こんにちは。パーソンズの大藪です。
保育実習を控えている学生の中には、どんな準備が必要か分からず、悩む人も少なくありません。保育園では園児だけでなく先生や保護者とかかわる機会も多いため、社会人に向けた準備だと思ってマナーや身だしなみも気を付けておく必要があります。
今回は保育実習の前に行うべき準備や心がけておくポイントを紹介。万全な気持ちで実習に臨むためにも、確認事項をチェックしておきましょう。
1.実習先の保育園について調べる
実習当日までの間に計画的に準備を進めていくことが大切です。まずは実習先の保育園の場所や行き方、保育方針などの基本的な情報を調べておきましょう。
保育園までの所要時間
保育園の場所やアクセスは事前に確認し、実際に通うことを想定した下調べが大切です。電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合は、平日と休日で時刻表が異なるので要注意。遅刻をしないためにも、早めに保育園へ着けるように時間のゆとりをもって行動しましょう。
保育園の方針
実習先の保育園が掲げる保育方針を確認しておくと、園児との遊び方や指導案を考えるうえでも参考になります。保育園のホームページやパンフレットを見て、事前に調べておきましょう。
事前挨拶の有無
実習先には電話で事前挨拶を行います。実習時の持ち物や身だしなみについて質問することもできるため、ほかにも聞いておきたいことを簡潔にまとめてから電話をかけるようにしましょう。
時期やタイミングによっては保育園が忙しい場合もあり、勝手に電話をかけてしまうとかえって迷惑となるので注意が必要です。事前挨拶の有無は、学校の先生に確認してから判断しましょう。保育園が忙しい場合は、実習についてのプリントがもらえる場合もありますよ。
2.実習の前に練習しておきたいこと
保育実習が始まると生活が忙しくなり、準備や練習の時間が十分に取れなくなります。実習が始まる前に指導案の書き方やピアノの練習など、実践的な準備も必要です。
指導案・実習日誌の書き方を練習する
指導案には月案、週案、日案といくつか種類があります。実際の保育実習では日案や設定保育について書くことが多く、遊びを園児たちに提案する際の「指導方法」「場所の設定」「注意点」など細かく書くことが求められるでしょう。ポイントを押さえて分かりやすい指導案の書き方を練習しておくと、遊びを実践する際もスムーズに進められますよ。
実習日誌には活動内容や感想、反省点などを書きます。実習中の園児たちへの接し方や設定保育の活動などで気づいたことを細かく記録しましょう。事前に実習日誌の書き方を練習しておくと、感想や疑問を考えながら活動に取り組めるようになります。また、先生に伝わるように分かりやすい文章の書き方を身につけておくことも大切です。
園児と一緒にできる手遊びを考える
保育実習で実践できる手遊びをいくつか考えておくとよいでしょう。たとえば園児に親しみのある動物やキャラクター、季節のイベントにちなんだものなどを用意しておくと取り組みやすいかもしれません。また園児の年齢によってはできる手遊びも異なるので、年齢別に手遊びを練習して準備しておくと役立ちます。
歌やピアノ伴奏の練習をする
イベントや季節行事など、多くの場面で園児たちといっしょに歌うことがあります。お手本となって歌う場合もあるため、ピアノの練習などもふまえて事前に練習しておきましょう。また歌を教える際に使える、分かりやすい声掛けも考えておくと実習がより有意義なものになるのではないでしょうか。
3.保育実習の身だしなみと持ち物
保育実習に向けて準備を進めると身だしなみや持ち物にも悩みますよね。実習が始まる前にチェックリストを作り、不備のないように確認しておきましょう。
身だしなみ
保育実習中の学生でも、園児や保護者からは「保育園の先生」として見られています。実習中はもちろん、通勤時の身だしなみにも注意が必要です。
- 通勤時の服装
実習先への通勤は、リクルートスーツもしくはシンプルなオフィスカジュアルが基本。パンプスを履く必要はありませんが、黒のフラットシューズなど落ち着いた色の靴がいいでしょう。服装の指定がなく、私服で通勤する場合も保育園のイメージを損なわないようにきちんとした服装が好ましいです。
適切な服装が分からない場合はあらかじめ確認しておくか、初日はスーツにして周りの保育士がどのような服装で通勤しているか参考にするのもいいですね。
- 実習中の服装
保育士は、勤務先で動きやすい服装に着替えることがほとんど。ケガや事故を防ぐため、パーカーや紐付きの上着、ボタンの付いた服を禁止している保育園もあるので注意が必要です。 季節ごとの服装の例を挙げると、春秋などの外遊びが多い時期は長袖のTシャツを、夏は生地がしっかりとしたTシャツやポロシャツを選ぶといいでしょう。冬は長袖のTシャツの重ね着やトレーナーなどがおすすめです。 外靴は園児と遊ぶことを考えて紐の解けにくいスニーカーを、室内で履く上靴は園児が紐に引っかかるのを防ぐため紐のないシューズを選びます。園によっては上靴の指定や靴下のみで過ごす場合もあるようです。どのような服装が保育に適しているか考え、不安な場合は保育園に確認しておくと安心ですよ。 長髪の場合は後ろで1つにまとめ、前髪は顔にかからないよう清潔感のある髪型を心がけましょう。髪色は自然な黒色など、落ち着いた色が望ましいですね。 メイクは保育園によって規定や考え方があるので、事前に確認しておく必要があります。基本的にはノーメイクまたは自然なナチュラルメイクがおすすめです。外遊びをする場合もあるので、日焼け止めはしっかり塗っておくといいかもしれません。 また園児の安全のためにマニキュアやネイルは落とし、爪は短く切っておきます。ピアスやネックレス、指輪などのアクセサリー類はすべてはずしておきましょう。 保育実習の持ち物はそれほど多くはありませんが、持ち物一つひとつに園児への配慮が必要です。ここでは主な持ち物や選び方のポイントを紹介していきます。 保育実習では散歩や遠足でリュックが必要になることがあります。ポケットの数が多く、使いやすい機能性のあるリュックを選びましょう。またキャラクターやキーホルダーが付いているものは園児が気になってしまい、散歩や遠足に集中できなくなってしまうことも。デザインはできるだけシンプルなものにするなどの配慮も必要です。 天気のいい日や夏場の外遊びや散歩には、帽子が必須。熱中症を予防するためにも用意しておくといいですね。つばが大きいものは園児の顔が見えにくいので、つばの広さに注意し、脱げにくい帽子を選びましょう。 実習中は名札をつけて活動することが多いです。自分で名札を作る場合は、園児が分かりやすいように名前をひらがなで書いたり、絵をつけたりすると覚えてもらえるきっかけになりますよ。指定のものが配布される場合もあるので、事前に確認しておくといいかもしれません。 保育園によっては必要ない園もあるので実習前に確認が必要です。エプロンを使う場合は、洗いやすさや使いやすさを考えて装飾の少ないシンプルなデザインのものを用意。ポケットがあるものを選ぶとメモやペンを入れられて便利ですよ。 後ろに紐があるものやボタンの付いたエプロンは、園児が紐に引っかかったり取れたボタンを誤飲したりする危険があります。安全のためにも上から被って着るタイプのエプロンを選ぶといいでしょう。 時間を確認するうえで必要なアイテムですが、乳児クラスでは赤ちゃんを抱っこする際に腕時計を使わないように指示がある場合があります。着用時に園児に当たってもケガがないよう、腕時計はゴム製のものを選ぶと安全です。 衛生面を考えて、園児や自分の健康のために適度な手洗いとうがいが大切。ハンカチやティッシュは常に用意しておくと安心です。タオルハンカチなどの吸水性に優れたものを選ぶと使いやすいですよ。
メモ帳やボールペン、色ペンなど実習中はさまざまな文房具を使います。実習先によっては園児が気になってしまうことから、活動中のメモ帳の使用を禁止している保育園もあるようです。あらかじめメモを取っていいか、確認するとよいでしょう。 ホッチキスやのり、ハサミなどは園内のものが使える場合もあるので、必要に応じて準備してください。また担任の先生との話し合いの際には、スケジュール帳も用意しておくと日程をすぐに確認できて便利ですよ。 実習前に用意するものや練習など事前の準備をスムーズに進めるために、心がけておきたいことを紹介していきます。日ごろから意識するとよいポイントもあるので、少しずつ身に付けていきましょうね。 保育実習は期間が決まっていることがほとんどなので、準備期間のスケジュールも立てやすいです。準備や練習には時間を要することもあるので、スケジュールを立てて計画的に進めましょう。手遊びや歌、ピアノの演奏を人前ですることに緊張してしまう人は、学生同士で発表し合い、人前に立つ練習をしておくといいかもしれません。 保育学生の中には学校やアルバイトで忙しく、不規則な生活をしている人も少なくないでしょう。実習前に体調を崩してしまうと、園児との遊びや活動に元気よく取り組めません。実習が始まる前から生活習慣を整え、体調管理を万全にしておくことが大切です。 保育実習に限らず、社会人としてのマナーや身だしなみについて日ごろから気を付けておく必要があります。新社会人に向けての勉強だと思って、普段の生活から意識して行動しておきましょう。 敬語などの言葉遣いは自習中だけ気を付けようとしても、つい普段の言葉遣いが出てしまうことがあるかもしれません。保育士として園児たちの前で話すことを頭において、正しい言葉遣いを心がけてくださいね。 保育実習の準備は日ごろからの習慣化や練習が必要なこともあります。実習先や日程が決まったら、計画的に余裕をもって取り組んでおきましょう。万全に準備をして、充実した保育実習にしてくださいね。
持ち物
4.実習の準備で気をつけるポイント
スケジュールを立てる
生活リズム・体調を整える
マナーや身だしなみをチェックする
5.最後に