2020.04.22
保育園を辞めるときは?理由やタイミング、転職活動のポイントを整理して、円満退職を心がけましょう

目次
こんにちは!パーソンズの松枝です。
保育園を退職する理由は人それぞれ。結婚や出産といった人生の転機をはじめ、人間関係、労働内容、キャリアステップなど、いろんなケースが考えられますね。なかには、「子どもは大好きだけど、今の保育園は辞めたいと思っている…」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
保育士に限らず、仕事を辞めるには伝え方やタイミング、転職のプラン計画など事前にやらなければいけないことがたくさんあります。周囲に迷惑をかけることなく退職ができて、次の仕事へスムーズにつなげるためのポイントを把握しておきましょう。
1.辞めたい理由を整理する
保育園に退職を伝える前に、「なぜ辞めたいのか」「本当に辞めたいのか」といった自分の気持ちをしっかり整理して、まとめることが先決です。退職理由には、人間関係、給与、保育方針の違い…などいくつか理由があると思います。
自分が何に一番悩んでいるのかを洗い出し、まずは今の保育園で解決できないかどうかを考えてみましょう。信頼できる上司や同僚、保育園以外の友人や家族に相談してみるのも良いですね。その中で解決できることがあるかもしれませんし、働く上で自分が絶対に「譲れないもの」を再確認でき、その後の転職の成功にもつながります。
2.保育園を退職するタイミング
自分の気持ちを整理して辞めることを決意したら、次のステップに進みます。園長や上司にその旨を伝える必要がありますが、円満退社のために大切なポイントは「退職するタイミング」なのです。
基本は、区切りの良い「年度末」
退職の際、子どもや保護者、そして他の保育士に一番迷惑がかからないタイミングが、年度末の3月です。年度途中で担任がいなくなってしまうと、不安を持つ子どもや保護者もいらっしゃいます。円満に退職したい場合は、年度末のタイミングを目指して動きましょう。
ただし、心身の不調が原因の場合は例外です。無理せず正直に自分の状況を伝え、退職の時期を相談してください。
3ヵ月〜1ヵ月前には辞める意志を伝える
年度末で退職したい場合、該当年度の秋〜12月くらいまでに伝えるのがベストです。3ヶ月の余裕があれば、人員を想定した来年度の構想もでき、スムーズに引き継ぎもできます。もしこの時期に間に合わなかった場合は、保育園側の準備を考え、遅くとも1ヶ月前には伝えましょう。
3.退職後の転職活動
昨今、待機児童問題で保育士需要が急増しています。保育園を辞めた後も保育士を続ける考えがあれば、比較的次の職場も見つけやすいでしょう。これまでの経験を活かすことができ、キャリアアップや待遇・労働条件がより良い職場への転職も可能です。保育士として働くにあたって「譲れないもの」を条件に挙げ、転職活動をはじめましょう。
転職活動での「退職理由」の伝え方は?
転職するにあたって「なぜ前の職場を辞めたのか」について聞かれることがあります。もちろん人間関係や給与、待遇等への不満が理由であることもありますよね。話しにくい内容まですべてを本音で正直に話す必要はありませんが、嘘をつくことはやめましょう。
伝えるポイントとしては、ネガティブなこともポジティブな言い方に変えて伝えることが挙げられます。「問題に自身でどう対処し、そこでどういう成長をしたのか」、さらに「新しい園ではその経験をどう活かすことができるのか」など、前向きな表現に言い換えて伝えましょう。
前職の“悪口“を言わないように注意
面接の際に退職理由を話す延長で、つい前職の“悪口”を言ってしまうケースがたまに見受けられます。前職を否定することで、採用側は「いつか自社の悪口も言われるかもしれない」という印象を抱くことに。そうすると、面接が不利になってしまうのは当然ですよね。
面接時は明るい雰囲気を作るよう心がけて、採用側には「人間関係をきちんと築ける人」というイメージを持ってらえるようにしましょう。
4.最後に
保育園を辞めることは決して悪いことではありません。自身のキャリアアップや待遇向上のため、保育士としてよりイキイキと輝き続けるために、一歩踏み出すことも大切です。
自分の気持ちを固めつつ、今受け持っている子どもたちへの配慮だけは忘れないように。園だけでなく子どもの心のケアも行いながら、円満退職を目指しましょう。