2020.03.25
保育園の園長になるには?キャリアステップと身につけたいスキルを解説!

こんにちは、パーソンズの松枝です。
保育士としてキャリアを積み重ねていく中で、「いつかは私も園長になりたい!」「自分の園を持ちたい!」と、考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
保育園の園長になると、現場の保育士とは異なる仕事を行うことになります。また、それと同時に求められるスキルも多岐にわたるものとなるでしょう。今回は、保育園の園長になるためのキャリアステップや、身につけておきたいスキルについて解説していきます。
1.多岐にわたる園長の仕事
保育士として働いていると「園長先生って、職員室にいると思ったらどこかに出かけていたり…。一体何をしているんだろう?」なんて思ったことはありませんか?園長の仕事は実に多岐にわたります。
例を挙げると、
- 給与や経費の資金管理・シフト管理・書類のチェックなどの事務作業
- 施設や給食などの衛生・安全管理
- 保育士の育成・指導
- 行政や地域との対外交渉
- クレーム対応などを含む保護者への対応
など。
園長の仕事は、園児はもちろん保育士・保護者・園に関わる全ての人が安心して過ごすことができる保育環境を整えることが第一。その上で、園内外の多くの人と関わりながらより良い園の運営を目指しているのです。
当然、責任も大きくプレッシャーもありますが、理想の保育が実現でき、リーダーとして保育士指導できるのが園長の仕事です。保育への高い志を持つ方には、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
2.園長になるためにはどうしたらいいの?
園長という仕事に特別な資格があるわけではありません。しかし、公立保育園・私立保育園で、園長への道のりは異なります。
公立園の場合
まずは地方公務員の保育士であることが必須となります。つまり保育士の資格だけでなく、公務員試験に合格して、地域の公立保育園の正規職員として採用されなければなりません。
また、園長になるためには経験年数が大切に。おおよそ10年〜15年以上、公立保育園で経験を重ね、自治体の昇格試験で承認を受けて園長に昇進します。
私立園の場合
こちらは園各々の基準で園長を選定しています。園によって求められる基準は異なりますが、一般的には主任保育士などの経験を積んだあと、園長に昇給するケースが多いでしょう。ただし家族経営の私立園の場合、保育士資格のない親族の方が園長になる場合もあるでしょう。
また、近年増加傾向にある私立の小規模保育園では、5年〜10年の経験を積んだ保育士を園長職として採用しているところもあります。
3.園長に求められるスキル
園長としてふさわしい人間性やスキルはあるのでしょうか?求められるスキルには以下のものが挙げられます。
- リーダーシップ
リーダーシップとは生まれ持った才能やカリスマ性のことではありません。リーダーとしての大切な考え方を踏まえつつ、保育士の自主性を尊重しながらまとめていく姿勢が大切です。
- コミュニケーション力
園内だけでなく行政や地域など、さまざまな人と多く関わることの多い園長職。その一人ひとりに対応する柔軟なコミュニケーション能力が必要となります。
- 臨機応変で冷静な判断
園の代表としてトラブルに対処することも多いでしょう。どんなときも感情的にならず、冷静に物事を判断・見極めるスキルが必要です。
- 熱意と情熱
保育士をまとめ、園全体を管理していくのが園長です。「子どものためにより良い園を」という熱意と情熱を持った人には、園児や保護者、保育士から多くの信頼が集まります。
4.最後に
園長はプレッシャーや責任が大きい仕事ですが、理想の保育のもとで園児や保育士がイキイキしている姿を見られることは、大きなやりがいとなります。
園長を目指す方は、自分の磨くべきスキルを意識しながら経験を積み、キャリアアップを目指しましょう。