2019.10.02
わかりやすく伝えたい。連絡帳の上手な書き方とは

目次
こんにちは!パーソンズの松枝です。
保育園で欠かせない連絡帳。子どもの体調を把握するだけでなく、毎日の成長記録としても活躍します。しかし文章を書くことが苦手な保育士さんには、毎日何を書いたら良いのか分からず、記入が負担になることも…。
そこで今回は、連絡帳の上手な書き方についてご紹介していきましょう。
1.保育者と保護者を繋ぐ連絡帳の役割
園によっては「お帳面」「おたより帳」などとも呼ばれることもある連絡帳ですが、そもそもどのような役割あるのでしょうか。
信頼関係を気づく大切なツール
連絡帳は、保育者と保護者を繋げるとても大切なコミュニケーションツールです。保育者は保護者に子どもの園生活について伝え、保護者は保育者に家庭での出来事や体調などを伝える「交換ノート」です。口頭で伝えると伝達ミスが起きてしまうこともありますが、連絡帳に記載することでしっかり伝え合い、残すことができるのです。
2.基本的な構成と書き方
連絡帳に記載する内容についてご紹介します。
体調・健康面
子どもの健康面を常に把握することは、園にとっても保護者にとっても大切なことです。基本的に、保護者は毎朝子どもの体温を測り記載します。園側は、園での体調や排便、昼食やおやつに何を食べたのか、昼寝をどれだけしたのかなどを記載します。
家や園での様子
保護者は家での子どもの様子を伝えてくれます。それに対し保育者は、園でその日何があったのか、具体的なエピソードを交えて記入します。保護者が知りたいと思うことを簡潔に、できるだけ前向きな表現で書きましょう。
3.連絡帳を書くときに注意すべきポイント
保育者が保護者へ伝える文章は、具体的にどのように書けば上手に伝えることができるのでしょうか。ポイントをご紹介します。
- 丁寧な字と言葉遣い
なかなか難しいかもしれませんが、堅くなりすぎず上から目線にもならないよう、丁寧な字と正しい言葉遣いで分かりやすく伝えることを心がけましょう。なるべく柔らかい言葉で伝えると良いですね。
- 5W1Hを意識しよう
5W1Hとは、「いつ(when)」「どこで(where)」「だれが(who)」「なにを(what)」「なぜ(why)」「どのように(how)」
文章は、ひとつでも言葉が抜けてしまうと思わぬ誤解を生んでしまうことがあります。この5W1Hを念頭において書くことで、情景がイメージしやすく、相手に伝わりやすい文章となるでしょう。
- トラブル報告は口頭でも
特に子ども同士のケンカや体調面での問題など、簡潔に伝えることができないトラブルに関しては、文章だけでは真意が伝わらないこともあります。連絡帳にも記載しつつ、口頭でもしっかり経緯を伝えましょう。
4.年齢別、連絡帳に記載するべき内容は?
年齢によっても連絡帳に記載すべき内容は異なります。
- 0〜1歳
今までできなかったことが、徐々にできるようになってくるのが0歳〜1歳の特徴です。前向きなポジティブ表現で”上手にできたこと”を伝えましょう。成長に従って感情表現も豊かになってくるので、「こんな時に喜んだ」「こんな時に悲しい顔をした」など、具体的なシーンを書くことに意識すると良いでしょう。
- 2歳児
お友達とのコミュニケーションもできるようになる2歳児。誰と何をしたのか、お友達とのエピソードや、子どもが自分で考え行動した出来事などを伝えましょう。
- 3歳児以上
意思表示がはっきりできるようになる3歳児以上は、連絡帳を使わなくなる園も多く見られます。お友達とのトラブルも増えてくる時期なので、お友達との関係を築くうえで成長したことや、お兄さん・お姉さんとして年下のお友達と接する様子などを記載すると良いでしょう。
5.最後に
子どものために連携が欠かせない保育園と家庭ですが、そのための大切なツールとなる連絡帳。園での様子を読むことを、楽しみにしている保護者の方もたくさんいらっしゃいます。子どもの成長を間近で見られる保育士だからこそ、ポイントを抑え、楽しみながら毎日の連絡帳を記入しましょう!