2019.08.21
保育士の子育て事情。接し方、預け先、家事の分担はどうしてる?

目次
こんにちは!パーソンズの松枝です。
子どもが大好きで保育士になったという方が、たくさんいらっしゃいます。子どもが大好きだからこそ、「保育士として働く上で、自分の子どもの子育てと両立できるのか?」と、不安になることもありませんか?
そこで今回は、保育士と子育てを両立させるためのポイントをお伝えしましょう。
1.子育てと保育士の両立を叶えるために
厚生労働省の調査によると、保育士登録者数が約120万人もいるのに対し、現在保育士として働いていない「潜在保育士」は、およそ76万人もいるということが分かっています。
妊娠出産で辞めてしまう人も多い
せっかく資格を持っているのに、なぜ保育士として働かないのでしょうか。それはやはり、妊娠出産のタイミングで仕事を辞め、そのまま復帰をしないという方が多いのもひとつの原因でしょう。
保育士は時短など柔軟な働き方もできる
近年、国は待機児童や保育士不足の現状を打破しようと、「子ども・子育て支援新制度」において保育士が働きやすい環境になるよう、さまざまな施策を行っています。それにともない保育士の働き方も変化を遂げ、子どもが小さいうちはパートや派遣で時短勤務を、子どもの手が離れたら正社員でバリバリ働く、など、多様なスタイルで働ける環境になってきています。
2.子育て中の保育士に多い悩みって?
それでは子育て中の保育士には、一体どんな悩みが多いのでしょうか。
- 子どもが病気になったら…
子どもを育てていると、突然の怪我や病気など予想外のことも多々起こります。子どもの看病のために毎回仕事が休めるとは限りません。祖父母など、病気の子どもを預けることのできる人や病児保育など、事前に周囲の協力を得ておく必要があります。
- 子どもを預けることへの罪悪感
子どもが好きだから保育士になった反面、我が子を預けて働くことに葛藤を感じてしまう方もいらっしゃいます。
- 両立できるか体力面での不安
保育士にかかわらず多くの働くママの共通の悩みでもありますが、「帰宅後も仕事が山積みで休めない!」といった体力面の不安もあります。「仕事が残っているのに、寝かしつけで子どもと一緒に寝ちゃった…!」なんてことも。
3.子どもをどこに預けるか
子育てと保育士を両立するにあたって、どこに子どもを預けたら安心して仕事ができるのでしょうか。選択肢はいくつもありますので、じっくり家族で話し合い、各々の家庭の考えに合ったところに決めましょう。
自分の保育園に預ける
園にもよりますが、勤める保育園で優先的に子どもを預けられる園もあります。この場合は送り迎えも不要で、常に子どもの状況を把握できるといったメリットがありますね。お世話をしてくれる保育士のこともよく分かっているので、安心して預けられそうです。
他の保育園に預ける
自分の勤める保育園ではなく、別の保育園を選ぶ方が一般的でしょう。集中して自分の仕事に取り組むことができ、保育園にも保護者としての意見が言えるといったメリットがあります。
祖父母等親族に預ける
祖父母が協力してくれる場合、保育園等の集団生活ではなく祖父母に預けることも選択肢のひとつです。しかし、毎日子どもの面倒をみることは祖父母にとって大きな負担になることも。親しき仲にも礼儀あり。常に感謝の気持ちを持ってお願いすると良いですね。
4.家族の協力も大切
子育てと保育士の仕事を両立するためには、やはり家族の協力が不可欠です。
ご主人や祖父母の協力を得よう
あなた1人ですべて抱え込んでしまってはいけません。大変なときは1人でどうにかしようと考えず、身近にいるご主人や祖父母など家族に頼ることも大切です。子どもが病気で仕事が休めないときは祖父母に頼む、送迎や家事はご主人と分担する、など、事前にしっかり話し合っておくとスムーズに対応できるでしょう。
5.最後に
保育士に限らず、子育てと仕事の両立は簡単なものではありませんが、周りの協力を得ることで乗り越えることはできます。派遣やパートなど柔軟な働き方ができるのも保育士の魅力。さらに保育士不足の現状から、産休や育休を長期取得できる保育園も増えてきています。妊娠前に福利厚生の充実した保育園に転職を考えてみるのも良いでしょう。
ママさん保育士から「子育てを経て、保護者の気持ちに寄り添えるようになった」といった声をたくさん聞きます。子育ての経験を武器に、自分のできる範囲で働けると良いですね。