2019.08.07
複数担任制は必要?メリットやお悩み事情、うまくやるコツは?

目次
こんにちは、パーソンズの松枝です。
仕事をする上で、気になるのが人間関係…という方も多いはず。保育士の場合、幼児クラスでは1人担任、乳児クラスでは複数担任制であることが一般的ですが、各環境で人間関係のストレスで悩む方もいらっしゃいます。
今回はそんな複数担任制のストレスを軽減し、良い環境で働くためにはどうしたら良いかを探っていきましょう。
1.複数担任制が必要な理由
保育園では、子どもの人数や年齢によって保育士の数が異なり、乳児クラスでは担任が2人以上、幼児クラスでは1人担任であることが多いです。
法律で決まる保育士の配置基準
厚生労働省「児童福祉施設最低基準」によると、保育士は、「0 歳児3人につき1人、1・2歳児6人につき1人、3歳児 20人につき1人4歳児以上児30人につき1人を配置すべき」と配置基準が決められています。
特に未満児である0歳〜3歳未満児に関しては、おむつ替えや食事の介助など手がかかります。保育士の数も必要とされることから、複数担任でクラスを運営することになるのですね。
2.複数担任制のお悩み事情
業務上、必要な複数担任制ですが、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
- 人間関係のトラブル
最も多い悩みが、同じクラスを複数の保育士で受け持つことから起きてしまう人間関係のトラブルです。性格タイプが合わないことから情報の共有ができず、保育の仕事自体に支障がでてしまうことも。
- 仕事量の差
仕事内容や量の差もストレスの原因になります。保育士はチームプレイの仕事です。困ったときはお互いが助け合えるように心がけることも大切です。
- 保育方針の違い
保育に関する考え方が違うと、ギクシャクしやすくなります。自分と考えが違うからと言って対応をシャットアウトせず、相手の話にも耳を傾けましょう。
3.複数担任制のメリット
複数担任制だからこその良い点もたくさんあります。
- 子どもに細かなフォローができる
1人担任だと見逃してしまうことも、複数担任がいることで気づくことができます。子どもに細やかなフォローをするためにも、保育士同士お互いの苦手分野や得意分野を伸ばせると良いですね。
- 仕事が分担できる
仕事をみんなで分担することで、1人で抱える仕事の負担が減ります。休みが取りやすくなったり、残業が少なくなるという声も。
- 他の先生から学べることも多い
ベテランの先生から保育の姿勢を学んだり、新任の先生と一緒に働くことで指導力や責任も身につきます。他の先生から学べることはたくさんあり、自分のスキルアップにも繋がりますね。
4.複数担任制のストレスを軽減するためには?
それでは、複数担任制のクラスを上手く運営するために、どのようなことを心がけていけば良いのでしょうか。
情報を共有する
誤解が生じないよう、申し送りや保護者の伝言、気づいたことなど、すべての情報をしっかり共有することが大切です。
相手と向き合う
気が合わないと諦めるのではなく、相手と向き合い協力してクラスを運営するという意識を持ちましょう。そして相手の保育に関する価値観も、理解するよう努めることも大切です。
感謝の気持ちを持つ
常に感謝の気持ちを持って、いたわりの言葉をかけましょう。あいさつなども自分から、笑顔でできると良いですね。
役職者に相談する
それでもうまくいかない場合は、1人で思い悩まず、主任や園長などの役職者に相談し、保育園全体で話し合う必要があります。複数担任制ではない保育園への転職もひとつの選択肢です。
5.最後に
複数担任制は常に他の保育士と一緒のため、ストレスを完全になくすのは難しいかもしれません。とは言え、工夫次第でストレスを減らし、子どものためにより良い保育環境をつくることができます。相手への思いやりを忘れず、少しでもストレスのない、チームワークが取れたクラスを目指しましょう。