2019.05.22
保護者との良好な関係の築き方は?知っておくべき基本姿勢やトラブル対応など

こんにちは!パーソンズの松枝です。
保育士の仕事は、子どもと接するのはもちろんですが、保護者との関わりも避けて通れませんよね。さまざまなタイプの子どもがいるように、保護者の価値観もまた千差万別。そんな保護者の対応に苦手意識を抱いている保育士さんも多いのではないでしょうか?
今回は保護者とうまく接する方法や基本的な姿勢、またトラブルが起きた時の対応について考えてみましょう。
1.「保護者対応」の基本的な考え方
保護者対応においてまず理解しておきたいのは、子育てをしている人なら誰しも少なからず不安を抱えているということです。子どもを預かっている保育士は、そんな保護者の良き理解者となり、サポートしてあげることが大切。
そのために保育士が求められる基本的な姿勢を覚えておくとよいでしょう。
保護者に対する姿勢
- 傾聴する姿勢
保護者の話をきちんと聞くこと。何を求めているのかを理解する姿勢や共感する気持ちは、信頼関係を深めることにもつながります。
- 保育のプロとして向き合う
保護者より若くて経験が浅い保育士に不安を抱く人もいます。日頃から知識や技術を身に付け、プロとしての意識をもちましょう。
- 良好な関係を築く
日頃から積極的に保護者とコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておくことが大切です。
2.信頼関係を築くには心配りが大切
保護者と良好な関係を築くことが大切だとわかっていても、簡単にはいかないことも多いかもしれません。保育のプロとして保護者をサポートしていくため、どんなことに気を付けるべきか見てみましょう。
信頼関係を築くためのポイント
- 第一印象
第一印象は出会って3~5秒で決まると言われています。保護者に初めて会う場合は、身だしなみや表情、態度、言葉遣いなどに気を使いましょう。
- 言葉の選び方
「普通は」や「しかし」などの言葉は相手を否定するように聞こえてしまい、不快感を与える可能性があります。また「~するべき」や「~してください」といった言葉も強制的な印象があり、避けたほうがよいでしょう。相手の気持ちを配慮する言葉遣いを心がけたいですね。
- 連絡帳を通したコミュニケーション
連絡帳は保護者との重要なコミュニケーションツール。記録として残るものなので、マイナスなことは避け、子どもの成長の様子を楽しく伝えてあげると喜ばれます。もし怪我やケンカなど困ったことがあった場合は、直接伝えたほうがよいでしょう。
3.こんな時どうする?保護者とのトラブル対応
大切に築いていきたい保護者との信頼関係ですが、トラブルが起きた時の対処の仕方によって、深まることもあれば、逆に信頼を失うことにもなりかねません。保育士としての理想の対処法を身に付けておきましょう。
トラブルの対処法
- 保護者が怒ったら?
すぐに謝ったり、むやみに反論したりせず、まずは話を聞きましょう。もし園側に非がある場合は謝罪し、誤解があった場合は丁寧に説明をしなければなりません。たとえ理不尽な苦情であったとしても、真摯な対応をすることが大切です。
- 子どもがケガをしたら?
まずは、そのような事態にいたってしまったことをしっかり謝罪します。状況説明はそのあとです。どのように対処したのかも説明し、保護者を安心させてあげてください。
番外編
- プライベートやSNSを聞かれたら?
「仕事中ですので」と受け流したり、「園の決まりでお答えできないんです」と返したりして、仕事とプライベートの線引きを示しましょう。
4.最後に
保護者と向き合うことは、保育士の大事な役目であることは伝わりましたか?今の時代は、共働きの家庭も少なくありません。頼れる人がいなくてつらい思いをしている保護者もいるでしょう。日々コミュニケーションを重ね、信頼関係を築いていくことが、きっと保護者の心の支えになるはずです。
それでは、また!