2019.05.15
保育士が知っておきたい「絵本読み聞かせ」のコツ

こんにちは、パーソンズの松枝です。
今回は絵本のお話をしますね。
保育士さんにとって、子どもたちへの絵本の読み聞かせは毎日のこと。というのも、読み聞かせは子どもの成長を促すためにとても重要と考えられているからです。では実際、どのような効果があるのかをご存知でしょうか。
ここでは、読み聞かせによる子どもへの影響や、保育士なら知っておきたい読み聞かせのコツについてご紹介したいと思います。
1.絵本の読み聞かせがもたらす効果
絵本の読み聞かせが子どもに与える影響は、例えば言葉や感情表現を覚える、集中力や好奇心を育む、世の中のことを学ぶ……など、数え出したらキリがないほどたくさん!なかでも、特に知っておきたい代表的なものをいくつかご紹介します。
絵本の読み聞かせが与える影響(一例)
- 想像力を刺激し、豊かにする
子ども向けの絵本は文字が少なく、多くは絵で構成されています。絵を見ながら耳で聞くことによって、子どもは自由に想像することを楽しみます。
- 語彙力、読解力が身に付く
絵本の読み聞かせは、子どもにとって最初の読書体験。たくさんの言葉にふれる経験となります。言葉の意味を知ることで、子どもはどんどん自分のものにして会話ができるようになっていくのです。また語彙を増やすことは、文章の読解力にもつながります。
- コミュニケーションの時間が確保できる
絵本を通して、読み手と聞き手(保育士と子ども、または親子)が時間を共有できるので、コミュニケーションが生まれ、絆を深めることができます。
2.知っておきたい読み聞かせのポイント
さまざまな効果が期待できる読み聞かせですが、肝心の子どもが興味を持って聞いてくれないと意味がありません。どうしたら上手に読めるのかと悩む人も多いのではないでしょうか。読み聞かせの際には、ぜひ以下の3つのポイントを意識してみましょう。
読み聞かせのポイント
- 読み方
身ぶり手ぶりで表現したり、大げさに演技をしたりするのは、子どもの想像の妨げになってしまうので、なるべく淡々と読むことを心がけて。ただし、子どもが絵本に集中しない場合は、逆に声の大きさを調整したり、声色や表情を変えたりして興味を引くような読み方が有効的だそうです。
- 見せ方
複数の子どもたちがいる場合は、全員に絵本が見えているか確認をしましょう。絵本が傾いていないか、手で絵をかくしていないかなど、持ち方、高さ、角度なども工夫を。
- 読み終わった後
感想を聞くのは、無理やり言葉にさせてしまうので、あまりよくないとされています。絵本の余韻を楽しむ時間を大切にしてあげましょう。
3.年齢別の特徴と絵本の選び方
子どもの年齢によって、興味を抱く絵本は異なります。年齢別の特徴を知って、どんな絵本を選べばよいのか考えてみましょう。
年齢別、絵本の選び方
- 0~1歳児
リズミカルな音やカラフルな色使いに興味を示します。言葉の繰り返しや擬音の多いもの、はっきりした色使いの絵本を、楽しそうに読んであげるのがおすすめです。
- 2~3歳児
着替えやトイレなど身近な題材の絵本を選ぶと、興味を持って自分でやってみようとする気持ちを育てることができるそうです。
- 4歳以上
物語の内容も理解できるようになってくるので、少し長いストーリーにチャレンジしてもよいかもしれません。
4.最後に
保育園では製作などの活動の導入として絵本を読み聞かせることが多いですが、遊びの時間に1人の子や少人数に対して読むタイミングもあります。子どもの興味が絵本に向いている時に読んであげるのはとても大切。保育園にいる子どもたちに豊かな読書体験をさせてあげられるのは、保育士さんだけです。ぜひいっしょに楽しんでみてくださいね。
それでは、また!