2019.07.24
産休・育休の基礎知識を知って、ワークライフバランスを考える

目次
こんにちは、パーソンズの松枝です。
女性が長く仕事を続けていくためには、妊娠や出産はきちんと考えたいですよね。特に女性の多い保育士業界では、産休や育休はちゃんと取得できるのか、出産後も育児をしながら職場復帰できるのかなど、いろいろと気になることが多いのではないでしょうか?
今回は産休・育休制度について知って、ワークライフバランスを意識した働き方を考えてみましょう。
1.そもそも、産休・育休制度ってどんなもの?
働く女性が子育てと仕事をどう両立していくか考えた時、気になるのは産休・育休制度です。いざ自分が妊娠して慌てることのないように、制度の内容や条件などについて、前もって調べておくと安心ですよ。
産休と育休について
- 産休制度
出産予定日の6週間前(多胎児の場合は14週間前)から出産までに取れる「産前休業」と、出産の翌日から8週間後まで取れる「産後休業」の2種類があります。正社員はもちろん、契約社員、派遣社員、パートなど雇用形態に関わらず、働く女性なら誰でも取得する権利があります。
- 育休制度
育休とは「育児休業」の略で、1歳未満の子どもを養育する労働者が、子育てのために休みを取れる制度のこと。男女どちらでも取得できますが、1年以上同じ事業主に雇用されている、1週間に3日以上勤務しているなど、一定の要件を満たす必要があります。育休期間は、原則として子どもが1歳になるまでですが、保育園に入れないなどの事情がある場合は最大2歳まで延長できます。
- 産休・育休中の給料
基本的に会社からは給料をもらえません。その代わりに健康保険や雇用保険から手当てが支給されます。
2.保育士の産休・育休事情は?スムーズに取得するために意識したいこと
産休や育休は法律で定められた制度なので、条件を満たしていれば取得できます。しかし、人手不足の保育園などでは、制度を利用しづらい雰囲気があって、出産を機に辞めてしまう女性も少なくないようです。
もし出産後も同じ保育園で長く働き続けたいと考えるなら、制度への理解がある職場を選びましょう。
産休・育休を取得するには?
- 産休や育休を取得しやすい保育園を選ぶ
就職先を決める際に、その職場が産休・育休を取得しやすい雰囲気かどうかを見極めることが大切です。産休の取得率や、職場復帰している人がどれだけいるのかなどをチェックしておくとよいでしょう。
- 公務員保育士として働く
公務員保育士とは、公立の保育園で働く保育士のこと。産休や育休など通常の公務員と同じように手厚い福利厚生が受けられます。
3.子育てしながら保育士を続けるために、働き方を見直すことも必要
産休、育休を経て、いざ職場復帰しても、出産前と同じ働き方では、子育てをしながら長く働き続けるのは難しいかもしれません。産後の職場復帰を支援する「時短勤務」という制度がもし勤務先にあるのなら、それを利用するのも手です。
時短勤務は正式には「短時間勤務制度」と言います。満3歳児未満の子どもを養育していて、8時間勤務などフルタイムで働く保育士が対象で、勤務時間を短縮して働くことができます。正社員や契約社員という雇用形態を維持しつつ、子育てができるのが大きなメリットです。
4.最後に
保育士さんが出産後も同じ職場で働き続け、仕事と子育てを両立していくには、産休・育休制度は欠かせません。最近は待機児童問題などもあり、保育士が長く働き続けられる環境づくりも注目されています。
制度の内容や条件をしっかりと理解し、上手に利用して、ママさん保育士として活躍してくださいね!
それでは、またお会いしましょう。