2019.07.10
保育士の資格を取るには?2つの方法から自分にあったルートを選ぶ

こんにちは、パーソンズの松枝です。
保育士は〝将来就きたい職業〟としてランキングの上位に挙がることも多いですよね。夢を実現させて保育士として働くためには、まず保育士の資格を取得することが必要です。
では、保育士の資格はどのように取得するのでしょうか。大きく分けて2つの方法がありますので、順にご紹介していきますね。
1.保育士資格の取得方法は?―養成施設(大学・短大・専門学校)に通う―
保育士資格を取得するには、指定保育士養成施設に通うという方法があります。指定保育士養成施設とは、厚生労働省の指定する保育士を養成する学校その他の施設で、卒業すると保育士資格を取ることができます。養成施設には、主に大学、短大、専門学校があり、学習期間や学費などが異なりますので、それぞれの特徴を比較して自分に合った学校を選ぶとよいですね。
各学校の特徴
- 4年制大学
学習期間は4年、学費は私学の場合で約400万円。他と比べて学習期間が比較的長いので、幅広い分野について学べる、他の資格取得も目指すことができるなどゆとりを感じられるのが特徴です。また、文部科学省の指定を受けていて、幼稚園教諭一種免許もあわせて取得できる大学も多くあります。
- 短期大学
学習期間は2~3年、学費は私学の場合で約250万円。4年制大学より短い期間での資格取得を目指せるため、早く社会に出て活躍したいという人におすすめです。さらに、養成施設の中で短大はもっとも施設数が多いため、バリエーション豊富な中から、より自分に近い学部や学科を選べるといった面もあります。
- 専門学校
学習期間は2~3年、学費は約200万円。他と比べると安い学費が特徴です。保育の現場で活かせる実践的な内容を多く学べるのというのも、専門学校の強みと言えるでしょう。入学選考の際に、大学ほど学力を問われないケースが多いというのも専門学校の傾向ですね。
2.保育士資格の取得方法は?―保育士試験に挑戦する―
保育士資格を取得するもう一つの方法は、保育士試験に合格することです。保育士試験は年2回実施されていて、筆記試験と実技試験があります。受験資格や試験内容などをご紹介していきましょう。
- 受験資格
・大学、短大、高等専門学校等を卒業した者
・平成3年3月31日以前に高等学校を卒業した者
(年齢の上限はありません)
中学、高校卒業者についても、実務経験により受験資格を得られる場合がありますので、詳しい受験資格は主催団体に問い合わせましょう。
- 試験内容
・筆記試験
保育原理、教育原理及び社会的養護、児童家庭福祉など8科目
・実技試験
保育実習実技
試験科目が一部免除される場合があります。
3.保育士資格と幼稚園教諭免許の違いは?
保育士と幼稚園教諭では働く場所が異なり、預かる子どもの年齢や保育時間なども異なります。保育士資格の取得の仕方は先にお伝えした通りですので、幼稚園教諭免許の取得についても簡単にご紹介します。
幼稚園教諭免許は、幼稚園教諭養成過程のある学校で必要な単位を修得し、卒業すると取得できます。免許状は1種・2種・専修の3種類。4年制大学、短大・専門学校、大学院など卒業する学校により、得られる免許状が異なります。
4.最後に
保育士試験は合格率が10%程度ですので、しっかりと準備をして臨みましょう。筆記試験に集中しがちですが、保育士として必要な歌や伴奏、絵画などの表現力を問われる実技試験もあります。こちらの対策も怠りなく進めておくと安心ですね。
試験に合格した後の姿を思い描きながら、資格取得を目指してがんばってください!
それでは、また!