2019.06.26
保育士っていつまで多忙なの?勤務時間と勤務体制をあらためて考える

目次
こんにちは!パーソンズの松枝です。
保育士の仕事って、サービス残業が当たり前で、持ち帰りの仕事が多くて……など、とにかく多忙!というイメージがありませんか?
そういった現状はなかなか改善されていないのも事実ですが、自分自身で残業を減らす工夫をしてみることも大切です。今回は保育士の勤務時間についてと、多忙な原因と対策をいっしょに考えてみましょう。
1.勤務は「シフト制」が一般的。時間外保育、休日保育がある場合も
一般的な保育園の子どもを預かる時間は、朝7時から夜7時くらいまでという場合が多いようです。1人の保育士が終日勤務するのは難しいため、シフト制を採用している保育園がほとんど。労働時間は8時間が基本で、早番・遅番というように時間をずらして勤務します。
勤務体制について
- 時間外保育
最近は、女性の社会進出や働き方の多様化などに合わせて、延長保育や早朝保育、夜間保育を行う保育園が増えています。そういった時間外保育がある場合も、シフトを組んで対応していますが、時間外保育をメインに働くパートさんを配置する保育園も多いようです。
- 土曜保育や休日保育
保育士は基本的に週休二日制ですが、最近は共働きの保護者需要もあり、土日や祝日にも開園する保育園が増えているため、土日休みでないケースもあります。
2.保育士はなぜ「多忙」なのか。“忙しい”を生み出す原因を整理してみよう
保育士と言えば、サービス残業や持ち帰り仕事が当たり前といったイメージがありますが、あまり改善されていないのが現状のようです。そもそもなぜそんなに多忙なのでしょうか?具体的な理由を考えてみましょう。
保育士が多忙な理由
- 年間通して行事が多い
一般的な保育園では、運動会やクリスマス会などの大きな行事から毎月の誕生会まで、年間通してさまざまなイベントが用意されています。日々の業務をこなしながら、これらのイベントを準備するのは大変です。
- 人手不足
保育現場の保育士は、国が定める「児童福祉施設最低基準」という法律に従い、配置されています。例えば0歳児の場合は3人につき保育士1人、1・2歳児の場合は6人につき保育士1人など。ただし、あくまでも最低基準なので、これを満たしていても手が足りなくなる場合がほとんどです。
- 保育以外の業務が多い
保育士は子どもたちが帰ったら終わりではありません。書類作りやイベント準備、おもちゃの片づけ・消毒など膨大な業務を抱えています。そのため定時までに終わらないものを仕方なく家に持ち帰る、「持ち帰り残業」が必然的に増えてしまうようです。
3.まずは個人で「残業を減らす」工夫を。転職や派遣を選択するのも一案です
日中は子どもたちから目を離すことができないため、他の業務がたまりがちで、どうしても残業が増えてしまいます。まずは自身で残業を減らすためにできることはないでしょうか?
残業を減らすための工夫
- 会議の時間を短縮
複数の人が参加する会議は時間が長引いてしまうことが多いので、話し合う内容をまとめた資料を事前に共有しておくなどすると、効率よく進められます。
- 保護者への連絡手段を見直す
一人ひとりに電話で連絡するのは手間がかかってしまいます。園の方針にもよりますが、メールでの一斉配信に切り替えるのがおすすめです。
- 事務作業の効率化
書類作成は手書きではなく、できるだけ電子化を。保護者への定期的な配布物などは、テンプレート化しておくのもいいですね。毎年行うイベントも手順などをデータとして保存しておけば、次の年に進めやすくなります。
- 残業が少ない職場へ転職
個人の工夫で残業が減らないのであれば、転職もひとつの手。行事が少なく、子どもに対する保育士の数が多い保育園は必然的に残業が少なくなります。書類や保護者への連絡などをIT化して作業の効率化を図っている保育園や、企業内保育や託児所といった職場を選ぶのもありですね。
- 派遣保育士に転職
派遣社員は法律によって、サービス残業や持ち帰り仕事を強制されることはありません。もし残業した場合は賃金が割増になるので、派遣社員が残業をお願いされることはあまりないようです。
4.最後に
いかがでしたか?
多忙な保育士の仕事ですが、自分で残業を減らす心がけも大切ですね。それでも解消されない場合は、思い切って園に改善するための提案をすることも必要かもしれません。もしそれも難しいようなら、残業の少ない職場へ転職を検討してみるのもいいでしょう。
忙しい毎日に流されず、ぜひ子どもたちと楽しい保育士ライフを送ってくださいね。
それでは、また!