2019.05.29
保育における「遊び」とは?子どもが遊びから学ぶこと

こんにちは。パーソンズの松枝です。
子どもにとって遊びは、実は重要な意味があることをご存知ですか?
単純に楽しむだけではなく、体と心の成長を促す役割があるんです。ですので保育士は、子どもと遊ぶことも大切な仕事のひとつだということを、知っておかなければなりません。
また、年齢や発達に合わせて適した遊びを取り入れてあげることも大切。今回は遊びの意義についてお話しします。
1.子どもは「遊び」から何を学ぶ?
保育における遊びは、どれも子どもたちの成長につながるものばかり。例えば、おにごっこやキャッチボールなど体を使う遊びなら体力や身体能力が付き、ケガや事故の防止にもつながります。五感を刺激するような遊びによって、発想力や想像力を育てることもできるでしょう。友だちと遊ぶようになると、コミュニケーション能力や社会性も身に付けられます。
2.年齢別に工夫したい「遊び」の内容
幼児期の子どもたちは成長のスピードが異なります。保育士は子どもたちの成長を見守り、それぞれの子どもの発達に合わせた遊びを用意してあげるとよいでしょう。
年齢別の遊び方の特徴
- 0歳
成長のスピードがとても速く、月齢ごとに発達のバラつきが目立つので、発達状況に合わせた遊びを取り入れたいもの。スキンシップや音遊びなどは、どの月齢でも楽しめそうです。
- 1~2歳
人に興味を持ち始め、身近な大人のまねをするようになるので、ごっこ遊びはおすすめです。またこの時期は一人遊びも楽しむようになります。自立する力を身に付けるための必要な過程なので、見守って好きに遊ばせてあげましょう。
- 3~4歳
運動能力が発達し、体を動かす遊びが増えます。危ないからとむやみに止めずに、安全を確保して見守ってあげ、必要に応じて手助けしてあげるとよいですね。友だちとも少しずつ遊ぶようになり、コミュニケーション能力を身に付けるようになります。
- 4~6歳
さらに集団での遊びを好むようになり、ケンカも増える頃ですが、相手の気持ちも理解できるようになってきます。友だち同士で、ルールのある遊びを楽しめるようになります。
3.それぞれの「遊び」の意味と効果
遊びといっても、種類はさまざま。飛んだり跳ねたりと体を使う遊びや、粘土や折り紙といった工作系もあります。それぞれの遊びがどんな効果をもたらすのか、いくつか例を見てみましょう。
遊びの意味と効果
- 手遊び
歌に合わせて手を動かすので、言葉を覚え、反射機能の発達にもつながります。保育士と息を合わせて遊ぶことで、コミュニケーション能力も伸びます。
- 歌・音楽遊び
音感を養い、想像力や表現力にもつながります。音楽に興味を持ち、表現する楽しさを知ることもできます。
- ごっこ遊び
おままごとやお医者さんごっこなどの疑似体験を通して、想像力やコミュニケーション能力を養います。社会のルールを学ぶこともできます。
- 外遊び
室内で遊ぶより体力が身に付きます。また周囲にふれることで五感が刺激され、発想力や集中力など、さまざまな感覚を養うことができます。
- 伝承遊び
お手玉やかるた、おにごっこなど昔ながらの遊びは、大人から子ども、年上から年下へと伝承されていくものなので、協調性を身に付けるのに最適。人数や状況に応じて、遊びを工夫する余地もあります。
4.最後に
いかがでしたか?いろんな遊びがあり、それぞれにちゃんと意味があることを知っておくと、役立つことも多いのではないでしょうか。
遊びの中では時に、ケガをしたり、悩みつまずいたりすることもあるかもしれません。しかし、試行錯誤しながら学んでいくことが、子どもたちを成長させてくれます。子どもの新しい挑戦は、危ないからと何でもやめさせるのではなく、しっかり安全を確認しながら見守ってあげることも必要です。
子どもの興味と成長に合わせて、ぜひたくさん遊びを取り入れてあげてくださいね!
それでは、また。